遺品整理って大変！片付けやゴミ処分や買取は、必要に応じて依頼しよう

大切な家族が亡くなった後に、残っているものを片づけていく遺品整理。昔は残された家族が全て行うことが一般的でしたが、近年生活環境が変わったことで部分的に業者に委託をするケースが多くなっています。遺品整理は想像以上に大変。残したものの中には捨てるべきでない貴重なものや大切なものも含まれているためです。家族は何をすべきなのか、業者にはどんなことを依頼できるのかをまとめてみました。

■遺品整理とは？

遺品は、亡くなった人が所有していた全てのもの。遺品整理とはこれらを一つ一つ整理して、必要に応じてゴミとして捨てたり大切に保管するものを分けていく作業を指します。
所有していた人がいなくなったからと言って、これらすべてを不用品とするわけには行きません。遺品の中には、現金や通帳、印鑑、土地の権利書、貴金属や高価なもの、形見や家族との思い出のものも含まれているためです。
遺品整理で大変なことのひとつはこれらを分別すること。家族は故人に対する想いにあふれてなかなか手を付けられないことも多いのですが、長く放置しておくわけにもいきません。

そんな時に遺品整理を専門に扱う業者は大いに助けになってくれます。遺品整理のサービス内容は、不用品回収とは異なります。確かに遺品の多くはゴミとして処分されることも多いのですが、その遺品が「必要なもの」なのか「不要なもの」なのかを判断して分ける作業は不用品回収には含まれていません。その点遺品整理の業者は、遺品にはどんなものが含まれているのか全体像を把握しているため、効率よく一つ一つ確認していき仕分けていきます。

遺品整理によって出た不用品は回収を依頼しましょう。大型家具は部屋から出すだけでも労力が必要で危険も伴います。価値のあるものは買取りをお願いするのも良いでしょう。業者によってサービスの範囲は異なりますが、買取りも含まれている方が予算面でも大きなメリットがあります。

遺品の整理と同時に、家の清掃もしなければなりません。賃貸物件の場合は原状復帰が前提となりますし、持ち家の場合もその後別の誰かが住むケースもあるでしょう。故人の家の状態によっては、「特殊清掃」が必要な場合もあります。どこでどのように亡くなられたのか、部屋で亡くなった場合は、その場所が損傷していることもあるためです。ハウスクリーニングなどの清掃業者は水回りや部屋の隅々まで綺麗にしてくれますが、特殊清掃まで請け負っていない場合もあるため事前に確認をしておきましょう。

■遺品整理は業者に依頼する人が増えています

遺品整理を業者に依頼する人はそれぞれ様々な事情を抱えています。
家族が遺品整理をしたいと思っていても、日頃仕事をしていたり子育てをしていると遺品整理に時間を割くことができないこともあるでしょう。数週間、数カ月かけて少しずつ進めていく人もいますが、現実的にそれが難しいことから業者に依頼する人もいます。

また遺品整理には体力も必要です。家具家財、一人では持てない大きな不用品もあります。住んでいた家が大きければそれだけ掃除をする範囲も広がりますし、丁寧に掃除をしたくてもそこまで行きつくことすらできない現状があります。少しずつ整理や掃除をするにしても、それがずっと続けば精神的にもストレスとなってしまいます。

故人の家が遠方にあればさらに状況は厳しくなります。頻繁に来ることはできないですし、思い切って集中的にやろうと思っても、家の状態が良くなければ、遺品整理の間どこかに宿泊して作業をしなければなりません。
それから故人が住んでいた地域によって色々なルールや手続きがあります。家族に土地勘が無ければそれらを調べるだけでも一苦労です。例えば名古屋では不用品分別が細かく分かれています。地元の業者に頼むことでこれらを間違うことなく、正しい方法で整理や処分をすることもできます。そういった理由で、離れた家族が依頼することも多くなっています。

■必要に応じて依頼ができることのメリット

遺品整理の依頼は、必要に応じて必要な箇所をお願いする人が多くいます。
故人が生活していたままの状態から整理や片づけをお願いすることもできますし、ある程度家族が仕分けた後にできない部分だけ処分などを依頼することもできます。
亡くなった家族には様々な想いがあります。ここだけは自分でやりたい、やれるだけやってから考えたい、そう思われる方もいて当然です。必要に応じて依頼できるということは、価格面でもメリットがあります。見積りをお願いしてみて、予算と合わせてみてから改めて依頼する部分を決めることもできます。

遺品整理をすることは、心を整理することにもなります。これまでなかなか手を付けられなかった遺品整理。片付けられ綺麗になっていく部屋や家を見ていると、少しずつ家族の心も落ち着いてくるものです。遺品整理を対応してくれる業者は、遺族の気持ちを知っておりその気持ちに寄り添ってくれます。たとえ不用品として処分するものであっても、乱暴に扱うことなく心を込めて扱い丁寧に対応してくれることで依頼者はあたたかな気持ちとなるのです。また作業を行う人は専門の知識があります。分からないことは何でも聞くことができ、的確なアドバイスを受けられることもメリットの一つです。

遺品整理をしたと思っているけれどなかなか手を付けられない…そう思っている人は、業者に手伝ってもらうこと、助けてもらうことも検討してみましょう。それが故人にとっても、嬉しいことのはずです。

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